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ちょっと小話。

2011.11.21 (月)

うちの兄弟はみんなバラバラに住んでしまっているので
会うことも 盆と正月程度なんですが。


「まあ・・・買っちゃうよね」

って言って、久しぶりに兄から添付メールがきたのですが

桂正和のタイバニの画集でした(笑)

しかも虎徹の部分だけ添付されてるあたり、私がおじさんファンだと思われてると思いますが。


ごめん、私虎徹が大好きすぎて、今、バニーがすきなんだ。

ってことで、限定版は予約しておりますが、私も入手。
ブルーローズ部分で「夢あおい」の名前が出てきてメチャクチャうれしかった!!!!

ウィングマンの設定とかもそういえば、何となくタイバニを彷彿とするというか。
そんなこんなで考えたお話。

だいたい設定は2クール目の頭ぐらい。
バニーが おじさん→虎徹さん呼びになった後ぐらいです。

「もう逃げられませんよ」
「まったく・・・こんなショーも無ぇことで犯罪するこたぁ
ねえだろ。」

男二人が、一人の男を袋小路へと詰め寄る。

まさに 袋の中の鼠------

「しっ・・・仕方無かったんだ!こうでもしないと年が越せない…!
リストラされるし、子供はまだ小学生、飢え死にしちまう!」

「だからって、犯罪に手を染めていいことにはならない」
バニーは正論を男に向かって言った。

「まったく、バニーの言うとおりだ。ホラ、あるだろ。年末なんて忙しい時期なんだから、手軽なアルバイトからはじめりゃよかったんだ。お歳暮ギフトの梱包とかな・・・」
「オセイボ・・・?」
「あれ?バニー知らねぇの?オリエンタルタウンじゃ、こういう風習があってだな・・・」
暮れの時期に仕事でお世話になっている上司とか、親戚に送る風習の事を言うんだよ、と虎徹は手短に説明をした。

「で、俺にくれてもいいよ?バニー」
「確かにお世話になっていますけど、どちらかというと、僕が虎徹さんのお世話をしてるような気がしますけど?」
「じゃあ、お互い様ってことで相殺な」


「・・・ってオイ!お前ら、絶対俺のこと忘れてるだろ!」
雑談で盛り上がる二人の姿に、追い詰められていた犯人も突っ込まずにはいられなかった。

あ、ワリィ、忘れたと、ベストを着た男は、頭をかきながら
犯人にペコリと謝った。

「クソ・・・みんな俺のことバカにしやがって・・・!!!」


男はそう言うが早いか、虎徹に向かって青白い光を繰り出した。

「虎徹さん!危ない!!」
「バニー!」

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#episode 14.5

窮鼠  猫を噛む

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河原でたたずむ高校生が一人、ぼんやりと夕焼けの色を移す
川の流れを見ていた。

「また・・・やっちまった・・・」
カツアゲしている上級生を見て、カッなって、またnextの力が暴発してしまった。

ハンドレッドパワー…人の100倍の力が出せるその能力は、時に有能で、時に無駄に人を傷つけてしまう。
困っている人を助けたい、ただそれだけだったはずなのに。
逆に人を傷つける結果になってしまった。

「もっと・・・力をコントロールできねぇとな・・・」
とぼとぼと家路を歩いていると、突然、辺りが暗く…いや、青白く光った。

「なんだ・・・この空・・・」
そう思った瞬間、空から人が降ってきた。
金髪で赤いライダージャケットを身にまとった男だった。